リニューアル2016/01/17 20:12

会社の転居で、慣れ親しんだ神田の町をさよならしてから、10ヶ月以上が経ちました。

以前、久し振りに神田で、飲む機会があった時に、昔利用していた店が閉店していたというブログを書いたことがあります。

今回は、年末にようやくリニューアルした、名店、神田「青龍」を訪れる事ができました。
リニューアル前は、「ザ・神田」と言われていたように、よてもディープで、汚くて、格安で、いかにも、気軽に寄れる大衆酒場でありました。

これが、今回リニューアルしたお店は、小奇麗になっており、サラリーマン親爺が、たむろする店というより、小洒落た店舗になっておりました。

親爺路線から、女性客にもうける様に改修されておりました。

ここは、蔵元から直送とのことで、格安で日本酒が提供されていますが、中でも「利き酒セット」という、5種類の様々な日本酒を、安価な金額で堪能することができるセットが有ります。

久しぶりに訪れたら、リニューアルと同時に、このセットメニューも2割以上、値段が上げてあり、デフレと言われている割には、こんな気軽な店まで、ヒタヒタとインフレの足音が忍び寄っていました。

財布を気にする、ハッキュウ建築士サラリーマンは、物がすべて値上げになってしまった世情のあり方に対し、財政を締め直すために、一番店内で安い、「青龍」という名の、日本酒も注文して、飲み始めました。

いままでは、このセットメニュー以外の酒は頼んだ事がなかったのですが、緊縮財政から注文した、この一番格安のお酒が、なんと、大吟醸の次に、旨いではありませんか!

一緒に行った飲み友達連中も、一同、同じ感想で、日本酒の味は、実に、複雑で深いということをあらためて感じました。

庶民の味方、隠れ名品を発見したので、良い新春の懇親会でした。
しかし、このまま隠れインフレが続いて、物の値段は一緒なのですが、質を落としたり、量を落として行ったら、ますます、庶民の財布の紐が固くなるように、負の連鎖を感じます。

質を落としたり、量を落す商売には限界があります。

高年齢者は、健康でものを食べることができる時間は、有限です。
物の値段を見える形で上げてしまう、良い物を少量で提供する、商売の方法もあるのではないかと、来る前期高齢者の仲間入りを前に感じるこの頃であります。

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