昔の人2024/04/10 10:52

昨日の春の大嵐で、東京地方では、桜も散って初夏の様相を帯びてきました。
今年はテレビ局も、各局張り切って桜便りに奔走していて、異常な状況でした。
以前は、桜の開花宣言は行われたのですが、満開情報や、花見の見物客の情報を少し放映するだけでしたが、
これでもかと、上野や靖国神社、千鳥ヶ淵など、バカの一つ覚えのように各社右にならって、一定の場所だけを取り上げて放映されておりました。

これも、コロナ後の久し振りの外出に浮かれたのか、ほかにニュースや取り上げるべきテーマがないのか、狭い範囲で、またプロトタイプのように桜に関して、取り上げますので、ますますマスゴミの安易な報道の低落ぶりは眼を覆うばかりです。

国会でも、己を律して、自浄能力がない国会議員を、また、どういうことを説明させたらよいか、どのようにこれからのあり方を誘導させるかの曖昧な、烏合の衆の野党が、
昔、小学校ではやった、誹謗中傷の言葉、
「誰々君!! そんなことしたら、先生に言いつけるぞ!」と、お節介な級友の性癖のように、
野党も、「そんなことをしたら、国民に言いつけるぞ!」と、物事の本質の解決や、この与党の禍を転じて、野党として、よりよい議員活動への指針を示せばよいのに、いつまで経っても、
「いっちゃうぞ、いちゃうぞ!先生(国民)に行っちゃうぞ!」とはやし立てるだけで、むなしい国会運営がなされております。

国民は見ていないようで、物事の本質を実によく見ている者でして、国民が納得しないという、国民に判断を委ねさせる詭弁を使わず、
物事の本来のあり方を導かないと、これでは、いつまで経っても政権交代はあり得ません。

このところ、モヤモヤしていたので、温故知新、
昔の政治家や、実業家を振り返って、今後の指針にしたいと
いろいろな本を読みました。
一人は、、アラビア太郎こと、山下太郎氏で、彼は、日本の復興のために石油資源の獲得に奔走して、アラビア石油会社を設立した人です。
この人は、海賊と呼ばれた男のモデル、出光佐三と並び称される人物です。

もう一人は、高橋是清氏で、司馬遼太郎さんが、「坂の上の雲」で日露戦争を取り上げておりますが、
資金調達という観点で、実に高橋是清氏は重要な立場を演じて、日本のロシアとの戦争で崩壊寸前を救った人です。
アメリカで奴隷として売られたり、幾多の試練や経験を通して、最後は軍部の凶暴に倒れますが、実に感銘を受ける人物です。

渋沢栄一さんを扱った報道がありますが、この2名は、混迷する日本を正しく導いた意味では、もう少し注目されてもよいかも知れません。

まるで北海道の春の様2024/04/02 07:24

ようやく、関東地方にも春が確実にやってきて、至る所で桜の開花の便りが聞こえるようになりました。

しかし、今年の桜の開花の様子をよく見ると、少し異変に気がつきます。
その異変とは、何かと言いますと、
3月に温かくなるべき時期に、冬に戻ってしまったために、桜の開花が例年より極端に遅くなったことで、桜の開花の状態がおかしいのです。

桜は通常、花が開いて、その花が散ったあとで葉が出てくるのですが、
ようやく来た暖かな春を一度に謳歌しようとして、花も葉も一度に咲き誇っている木々が多いのです。

札幌支店に転勤していた時代、札幌の春は遅く、開花は概ね5月の連休明け頃になるのですが、それこそ桜の木だけでなく、多くの木々は、花も木も、同時に咲きほころびて、短い春、短い夏を一斉に享受しようとします。

今年の桜は、この北海道の桜のように、待ちわびた開花とそれに遅れまいとする新芽の発芽が、同時に起こっている珍現象をもたらしております。
これに拍車をかけているのが、ここ2~3日続いている異常な、夏日の気温の上昇で、どこか自然が壊れている感じを受けます。

古来より、「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」と謳われ、人の世は、変わりやすいといわれて来ていますが、こと、今年の春に限っては、花も同じでない現象、人間と同じで変わりやすいのかと、より桜を注視したい気持ちであります。

既読?未読? 知らないことを知るのは面白い2024/03/17 08:06

さて今日、掲載の写真は、橋本治氏が編集された「ひらがな日本美術史」の、
1巻源氏物語の項に掲載されていた挿絵写真ですが、
この挿絵は、岩田専太郎氏が書いております。
岩田専太郎氏は、1901年生まれで、72歳の時に逝去されていますが、
橋本治氏の本を通して、昭和の挿絵の第一人者と知りました。

既読と未読という読書については、二つのアプローチがあります。
既読とは、すでに知った内容の本を読むことで、
未読とは、今まで経験したこともない内容の本を読むことです。
一般には、歳を取ると新しいことを受け入れるキャパシティがなくなりますので、
読書をするのを辞めてしまったり、知っていることや自分の価値観を補完する様な内容の本を読む傾向があります。

既読の読書方法を採っていると、別にエネルギーを使わなくても安易に本を読むことができ、また、自分の築き上げてきた考え方や知っている内容の再確認をしているだけですが、同じような考え方をしている人を知ることで、自分の考え方が正当化されますので、読書をすることは快感となります。

この傾向は、テレビ等のドラマや音楽についてもいえることで、
自分がすでに経験してきた範疇でしか、メディアを選択しなくなります。
この積み重ねが、
北原白秋の子供の唱歌「赤い鳥」に書いてある様に、
赤い鳥は、いつも赤い実を食べたので赤くなり、
青い鳥は、青い実を食べるので、青くなったいます。

人間も70余年もやっていますと、
今まで食べた、読書、メディアの総称で自分が作られておりますので
一朝一夕には新しいことに挑戦できる物ではありません。
このことが、60の手習いとか、歳を取ってからの挑戦がなかなか身につかない要因であります。

さて、NHKの大河ドラマで「光の君へ」という
平安時代、紫式部を取り上げている番組がありますが、
登場人物の動きが明確でなく、戦国物が好きな人には、地味な内容で在りますので、響いていないようですが、
NHKとしては、久し振りの大作で、毎週見るのがとても楽しみです。

この「光の君へ」は、私に取っては、ちょうど、既読と未読の中間に位置している
ドラマでありまして、さび付いた脳みそを快く刺激させてくれております。

藤原道長と紫式部が、懇ろな関係にあったかは
「紫式部日記」からしか推測ができませんが、
前回の放映(月夜の陰謀)では、紫式部と藤原道長が、恋愛感情をむき出しにして、NHKとしては珍しく、口づけのシーンも描写されております。

昔の言葉では、「会う」とか「見る」と言う言葉が
逢瀬を楽しみ同衾する言葉ですが、
和歌と漢文のやりとりの中に、この会う、見ると言う言葉が使われ、
男女間の情交や、交わりに至る過程で使われておりますが、
脚本家の大石静氏も、実際に紫式部と藤原道長が、一夜の契りを結んでしまっていたことも演出されて、
改めて、紫式部日記の真実が明らかにされたと思いました。

エロチックなオープニングの映像、
宮廷のセットはとんでもなく雅(みやび)で、衣装も鮮やかで
色とりどりの色彩に溢れ
1000年前にタイムトリップしたような映像が
日本の楽器、琵琶の素朴な音色で、心理描写をさらにはっきりと演出しており、
久し振りに、古びた頭に毎回、カンフル剤を打ち込まれている感じを受けます。

音楽、色彩、衣装などすべてわたり、日本の美は、秀逸で捨てた物でありません。

哀悼 その32024/03/10 20:06

ドラゴンボールも、当初は、この「ぶるま」を三蔵法師になぞらえて、西遊記のような漫画、ドラゴンボールを求めて西国に行く漫画に仕上げたかったようです。

今では、ひんしゅくを買うような場面もありますが、
小学生の時、子供と笑いこけた思い出があります。

彼女自身は、喜怒哀楽が激しい強気なじゃじゃ馬娘で、亀仙人とのエッチな話題はとても面白かったです。

この漫画や、ドラゴンクエストがなければ、子供の遠視の矯正
見える目をパッチで隠し、見えない目を動かすことで、眼の視神経を活発化させて見える目に戻す矯正療法は成り立たなかったと思います。

興味ある物、面白いと集中させていただき、正常な眼になりました、
その恩義は、計り知れません。

哀悼 鳥山明氏2024/03/10 19:50

鳥山明氏の訃報が、1昨日報道されて、68歳というその若さでのご逝去に驚いております。

子供が生まれ育つ過程で、ドラゴンボール、ドラゴンクエストとともに、漫画に、動画に、テレビゲームと、親しんできた漫画家でしたので、そのショックは大きかったです。

子供と一緒に、漫画のキャラクターを模写して、その画力にも強い衝撃を受けました。
ここは、一連の参考にさせていただいたスケッチとともに、ご冥福を祈るばかりです。