札幌地下街2014/03/16 21:02

先月末のことですが、久しぶりに札幌に出張に行ってきました。
札幌には、約4年ぶりでした。

札幌に地理に詳しい人は理解されていますが、札幌には、オーロラタウン、とポールタウンという2つの地下街が、1972年の札幌冬季オリンピックの開催に合わせて、地下街が整備されました。

しかしながら、札幌駅前から、大通り公園までの間は、地元商店街の、札幌から地下街を大通りまで延伸すると、大通り公園側の商店が潰れてしますということで、反対勢力の意見があり、長く地下街を伸ばす計画が頓挫しておりました。

しかし、時代の流れで、札幌駅前に大型店舗や、量販店、ホテルなど集積し整備されたところ、いつの間にか札幌の中心は駅前に移動して、大通り公園側の商業施設は、衰退していきました。
札幌丸井今井が閉店したのは、私が転勤していた頃の、1993年頃でした。

商業施設の中心が、札幌駅前に移動したのをきっかけか、その流れはわかりませんが、大通りから札幌駅前まで地下道が開通しておりました。

冬の寒さを体験することなく、薄野、大通り公園から、地下鉄に乗らなくても、雪を踏みしめなくても、札幌駅まで行くことができるようになっておりました。

しかし、開通まで40年の歳月をかけたのに、完成された地下道は、これが北国札幌を象徴する地下道かと、思わす言葉を失うほど、無味乾燥とした空間でした。

掲載した写真は、カメラが自動調節したので明るい画像ですが、実際はとても暗く、長い冬を象徴するような陰鬱な空間でした。

私の友人たちも、この地下道を通るたびに、地震時の被災難民の移動を思い出させると、この空間を忌み嫌っています。

日本の地下道が、なぜ陰湿で、無味乾燥とした空間を醸成するようになってしまったのか、第2の故郷の、本来は発展を祝うべき地下道開通ですが、何かしら、世界に誇ることのできない寂しさを感じました。

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