新 おじさん雑感 （仙人ー俗人）

今年の春は、冬に戻ったり、大雨になったり、急に暖かくなったりして、気候が安定しない春です。

先週の日曜日は春の嵐のような雨でしたが、咲いた桜も何とか1週間持ってくれたので、少しは桜を愛でることが出来ました。

昨年より、フラメンコギターにのめり込んでいる話をいたしましたが、フラメンコギターを始めると、その情報量の少なさに唖然とします。

まずは、楽器店にフラメンコ・ギターを置いている店が殆ど無いことです。
次に、楽譜ですが、教則本も楽譜もほどんど楽器店には見当たりません。
また、教則本があったとしても、初心者の粋を脱していないもの、その教則本を買って、その先生につかないとわからにようなものが多いこと。
ＣＤショップでも、フラメンコのジャンルをおいているところはほとんどないことです。

この、無い無いづくしのジャンルの中で、私がギターを覚えた50年前と決定的に違うことは、インターネットでほしい情報を調べることが可能であることです。
また、YOUTUBEで、演奏を聴いたり、奏法を確認することができることです。

いまの若い人と違って、おじさんの世代は、中学生の一番好奇心の旺盛な頃に、無い無い状態でしたが、少ない情報の中から、好きな人の演奏や音楽を採譜して、なんとか自分のものにしてきたことです。

さて、おじさんの特技は、無い無い状態から情報を手繰り寄せる力が強いことで、窮すれが道が開けるもので、インターネットと友人のアドバイスで、上野の東京文化会館の4階に、音楽資料室といところがあることがわかりました。
ここの音楽資料室は、多くの音楽関係の楽譜、雑誌、ＣＤやレコードに至るまで、出版されている音楽誌をほとんど所有しており、一般に閲覧することができるのです。

桜の咲いている季節のまっただ中、ＪＲの上野公園改札口を抜けるのも大変な人混みでごった返していた土曜日でしたが、資料室まで足を運んでみました。

登録を済ませて、昔の雑誌を何冊か閲覧させてもらって、所望の楽譜もコピーすることができ良い一日でした。

還暦を過ぎた人にとっては、過酷なことでありますが、その人の顔や経歴を変えることは、もう殆ど不可能と謂われています。

その人の顔や経歴を形づけた、社会的な活躍や地位、経歴、財産、健康、家族、妻との関係は、いままで生きてきたプロセスの結果であって、ほとんど新しく築き上げることは不可能です。

持ち家や貯蓄はもちろんのこと、趣味、交友など人の関わりを含めた、財産を蓄積できなかった人は、およそ宝くじでもあたったり、自分を取り巻く環境を率先して変えない限り、財を築き上げることは不可能で、財産持ち、お金持ちにはなれません。

一度、健康を害した人は、それ以上進行を食い止める以外に、その体が、また元に戻ることはありませんし、結婚しなかった人は、６０過ぎた場合、ほとんど一生独身であるでしょうし、妻との関係が冷えている人は、もう、その関係は、ほとんど、余程のきっかけが無い限り修復しないであろうと謂われております。

しかし、還暦を過ぎた者にとって過酷な、このような現状から脱出し残りの人生を謳歌するために、希望と努力は諦めてはいけないと思っております。

老後を楽しく生きるためには、健康、家族、財産を減らさないように、普段の努力が必要です。
それぞれの分野での財を減らさない方法については、百家争鳴、いろいろな本や、サプリやアドバイザーがいます。

私の場合、
半年前に始めたフラメンコ、その後、本格的に学ぼうと２ヶ月前に教室に習い始めたフラメンコ教室で、ようやく、４０年余のクラシックギターの弾き方から脱却して、メソード１が終了しました。

習っている教室のひと通りのことを覚える、履修課程は３５メソッドありますが、この第一ステップを乗り越えられたことで、人に教えてもらうしか習得しないと思ったフラメンコギターの技法の一つのハードルを超えることができた嬉しさで、これからも勉強していけそうな気がしております。

土曜日、日曜日ともとてもよい天気でした。

今年の1月末に足の指を骨折してから、完治をしたと言っても、15分も歩くと、つま先が痛くなって長く歩くことができませんでした。
春の終わり、初夏の爽やかさを感じる、この季節になりましたら、ようやく長く歩けるようになりました。

今日は、私の住む江東区から銀座まで、季節の陽気に誘われて、歩いてみようと思いました。
水の都　江東区の横十間川の水辺の散策路を歩いて、一路銀座を目指しましたが、門前仲町で挫折して、地下鉄に乗りました。

しかし、実に40分余も歩けるようになり、これでもうしばらくリハビリをすれば、以前のように、1時間や2時間は歩くことができる復活の確信を得ることが出来ました。

さて、３年毎に行う、我が家の発表会のイベントが、一年前からの会場確保の抽選、演奏時間計測、プログラム用の紙の選定、発注、プログラムづくり、プロの写真屋への段取り、花の手配、音響さんとの打ち合わせ、楽器の手配など、事前準備の最終段階を迎えて、私の持ち分がほとんど終了し、本番を待つばかりです。

会場がなかなか抽選で取れなくて、連休の間の５月５日に開催する、こちらのイベントも、足の復調とともに、無事に開催完了できることを願っております。