創作の現場に触れて2020/03/15 15:24

コロナウィルスで、すっかり世の中が変わってしまった昨今です。

平日の夜の宴会は中止、土日の行楽も自粛モードで、
飲食店や居酒屋、遊園地関連は大打撃です。

経済の壊滅的な停滞で、これから、コロナウィルスに罹患した人より
もっと、多くの人たちが、倒産したり企業から生産調整の為に解雇されたり、
最悪、自殺者が出てきてしまいます。

先週は、インフレの予測をしましたが、供給枯渇と
物が売れない、失業者がたくさん出回る事で、一時的には
インフレとデフレが相殺していくような記事が散見されます。

しかし各国が、大量のお金を非常事態宣言で、
つぎ込むことで、お金がだぶついてきます。
そのお金がその国に環流できればいいのですが、
多くの場合、投資効率の良い、人件費の安い、
物の生産拠点のある国にお金が流れます。

投資した先の国が、大量のお金が出回る事で、人件費があがり、
物の値段が上がってインフレになります。
そのインフレに伴って生産コストが上がりますので、物の値段に跳ね返り、
隠れたインフレは進んで行きます。

今までは、株価も20%も下落すれば、大暴落と言うことで
大恐慌に陥りますが、その後は1~2年で反発していくのですが、
ここまで来ると、今まで経済界が経験したことのない段階に
入ってきましたので、予断を許しません。

個人投資家に取っては、配当率が5%を超える企業も増え、
多くの会社の配当率が銀行金利よりも百倍以上多くなってきたのですから、
資本主義を信じる限り、企業は生産活動を、今日より明日が良くなるように、社員を鼓舞してあげようと努力しますし、従業員も今日より明日の給料が上がることを望みます。
従って、その会社に将来性があり、潰れなければ、
現在の市況での投資回収率はいいのですから、
いい会社、悪い会社を選別して、投資のタイミングを極めるにはいい時期です。

さて、誰にも先のわからないことで悩んでいても仕方ありませんので、
最近読んだ本を紹介します。

大島満寿美さんの
「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」です。
この本は、昨年直木賞を受賞して作品ですが。
人形浄瑠璃、歌舞伎の世界を扱った本として、いろいろな書評で取上げられていた物です。

著者は、「渦」と言う言葉で、作品がギリギリの追い詰められた精神の中で
創作 ここでは、「まる本」という、人形浄瑠璃の脚本ができあがる過程を示してくれています。

これは、建築業界でも同じで、新しい物を創作する過程での
生みの苦しみをうまく表現しています。

どの人でも、作りたい、創作したいという意欲は、3つまではあると言われているのですが、
3つの作品を作った後は、次の創作をどのように出すかということで悩みます。
多くの人は、その後は、その3つの作品の真似や、改変で、その後の創作活動に終止符がうたれ、世の中から忘れ去られていきます。

「風と共に去りぬ」を書いたマーガレット・ミッチェルさんは、
この大作を書いた後、もう自分の書きたい物はないといって、
筆を折ってしまいます。

いかに次を作るかの苦しみは、計り知れない物があります。
この苦しさかを乗り越えることができた人だけが、名声を手にしていきます。

奇行に走ったり、薬(麻薬)に溺れたりして
多くの有名人が潰れていってしまうのを、
現在では、テレビ放映で見ることができます。

「常識」という輪っかにはめ込んで、自分を含む凡人は、
彼らを判断するので、その後の仕打ちは激烈です。

小さい頃から一緒に遊んでいた、
年下の並木正三が、歌舞伎の世界に
アイデア、着想点など、どんどん新機軸を打ち出され
あせる身持ちなど、創作することに関わった人には
共感を覚えるでしょう。

また、登場人物に、人形遣いの吉田文三郎がいるのですが、
彼が、「人形浄瑠璃がもっとよくなる」という情熱、
お金がないから、銀主がら言われた金で、創作意欲を縮みさせてはいけない、
これならといって、銀主にお金を出させるような物を作り、それを演じたいと、情熱がなくてはいけないとする行動、半二(主人公)に叱咤するところなど、感銘を受けました。

物作りの現場にいる時の活気、打算のない行動、創作する事とはどういう事などかなど、、
著作者の圧倒的筆力で一挙に読ませていただきました。

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