柿の種に思う2020/03/22 19:20

エルビスさんの3月7日のブログで、「どーでもいい話ですが・・・柿ピーの話です。」という話題を取上げておりました。

このブログを読んだ為か。最近、マツコ・デラックスのCMで、本気で、人の心を無意識に変更させる作戦で、亀田製菓が、柿の種の比率を7:3にする動きを知りました。

また、せんべい部分(柿の種)が、7の比率で、ピーナッツが3の比率が
最もアンケートの結果良いとする、ホームページまで掲載しておりました。

亀田製菓としては、アンケートに則って、比率を変更するのだから、変更をを正当としたいのでしょうし、繰り返してCMを流すことで、無意識のうちに変更を容認させようとして居ますが、企業戦略として最も最悪の変更を試みたと思っています。

企業は、世の中に製品を提供するときに、自社の製品に絶対的な自信と質(製品の味、品質)を保証しています。

それが、自社のブランドにぐらつきが出て、世の中に説いたのは、自社の製品に自信を持てなくなった現れです。

自社ブランドの変更を促す。このような愚問を投げかけようとした、社員が社内に存在してきたことに、会社の危機、自社製品を愛せない人が出てきた兆候です。

亀田製菓は、新潟の企業でしたが、設立当初は、地元の農民が共同出資してできた会社で、地元のホープ的存在でした。
余剰米の使い道としての道筋を立てたのもこの亀田製菓でした。

次に、7:3の根拠が、重量比であることを、CMでは、丁寧に説明しておりません。
そのため、比率を変えた後の製品が、ピーナツが何も入っていないでは無いかとか、ずいぶんピーナツをケチってしまったと思われます。

本日掲載の写真は、上段が、亀田製菓のホームページに掲載の重量比の写真です。
中断が、個数比率で、6:4と7:3を表した、写真です。
個数比率でイメージした人が、重量比率の製品を見たときに。上段と、下段の写真を見比べれば、変更後が、愕然として個数を減らしたことがわかります。

また、アンケートで、50代以上の人が、6:4「を好むと分析していますが、ここでもターゲットを誤ってしまいました。

今の50歳以下の若い世代は、お酒離れが進んで、若者に人気の比率に変えたところで、消費は先細りです。
貧しい、学生時代を過ごし、安酒と柿ピーをつまんで、青春時代を過ごした人種と、若者では違っています。

若い人は、ワインだとサワーなどを好み、酒の種類の違いで、柿ピーは選択から外れます。
むしろ、アンケートをもって、50歳以上のひと、および20代の若人は
アンケートでも 5:5を好んでいる人が多いのですから、
これから、お酒を飲んでいく予備軍の世代と、おじさんに的を絞る必要がありました。

最後に、本日掲載の最下段の「ピーナツの年次のコスト推移」を見ますと、ピーナツのコストは約1.5倍程度上昇しているのですから、
ピーナツの重量を減らし、それに見合う、柿の種の重量を減らしても、経営的にもう限界なのです。

自社製品に絶対的な自信があれば、
ピーナツの個数を減らす、ピーナツの重量を減らすなどの戦略を建てないで、コストアップの宣言をすべきであったと判断されます。

ここにも、隠れインフレの悪癖が出てきてしまいました。

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