新年に寄せて 情報過多時代を乗り切る ― 2019/01/06 13:42
正月もはや6日が経ちました。
今年もよろしくお願いいたします。
メディアの情報を単に受け身で入れているより、自分で発信するのは
脳の活性化にも、また自分が何をいま考えているかという観点では、
脳内整理ができて良いことです。
最近は、余りにマスコミが大衆迎合路線に走って、衆愚になり、
ただ売れれば良い、面白ければ良いという流れになっていますので、
その情報の真贋を見定める意味でも書くことは重要です。
ま、最も、本を読んだり、書いたりしても
水泳はできるわけではないし、体操の大車輪ができるわけではないし、
言わんや、健康を保つことも、資産を作ることも、
ピアノやギターも絵も上達するわけでありませんので、
文武両道、理論と実践が車の両輪の様に動いていくことや、動かせることが理想です。
理論と実践がうまくかみ合っている場合は、外部からの情報源でも、
頭だけで考えているのではなく、実践も伴った情報と成って
正しい事を発信しているか、あるいは発信していないかがわかります。
いい加減な話や噂など、情報過多の時代、それを見極めるのは至難です。
そんなわけで、今年もマスコミの影響を受けず、流されず、
自分で考え、その考えに裏付けられた行動、実践の伴う年にしたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
メディアの情報を単に受け身で入れているより、自分で発信するのは
脳の活性化にも、また自分が何をいま考えているかという観点では、
脳内整理ができて良いことです。
最近は、余りにマスコミが大衆迎合路線に走って、衆愚になり、
ただ売れれば良い、面白ければ良いという流れになっていますので、
その情報の真贋を見定める意味でも書くことは重要です。
ま、最も、本を読んだり、書いたりしても
水泳はできるわけではないし、体操の大車輪ができるわけではないし、
言わんや、健康を保つことも、資産を作ることも、
ピアノやギターも絵も上達するわけでありませんので、
文武両道、理論と実践が車の両輪の様に動いていくことや、動かせることが理想です。
理論と実践がうまくかみ合っている場合は、外部からの情報源でも、
頭だけで考えているのではなく、実践も伴った情報と成って
正しい事を発信しているか、あるいは発信していないかがわかります。
いい加減な話や噂など、情報過多の時代、それを見極めるのは至難です。
そんなわけで、今年もマスコミの影響を受けず、流されず、
自分で考え、その考えに裏付けられた行動、実践の伴う年にしたいと思っています。
NHK紅白歌合戦で観る時代 ― 2019/01/06 13:54
写真は箱根湯本の「早雲寺」です。
年末のエピソードから一つ
昨年の年末を飾る、「NHK紅白歌合戦」は、ネットでも炎上していますが、近年にまれに見る「神回」として取り上げられるほど素晴らしい番組でした。
審査員の顔ぶれも、朝の連続ドラマの出演者を除くと、かなり、日本を意識した人選でした。
昨年活躍した、サッカー、オリンピック選手の人選は当然ですが、
「プレパト」で、俳句の世界を一挙に、一般の人たちに平易な言葉で、解説してくれる、夏井いつき氏が人選されたのも、あらためて世界に誇れる日本の俳句の地位を高めてくれた事です。
出川哲朗氏は、数年前までは、女性陣から蛇蝎の様に嫌われていたのですが、
「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という番組あたりから、一躍、嫌いから好感度の良い人に変わり、注目されるようになりました。
人柄の良さと人間味で、仕事に対するまじめさで、まさに、日本人丸出しという感じで、文句なしの人選でした。
さて、歌謡部門に目を当てますと、新旧の違いと言うより、システムの違い、システムの戦いが、まざまざと感じられた歌合戦でした。
昨年の年頭でも、この紅白歌合戦については、記載しておりますが、
農村出身者が大半を占めていた戦後世代から、
都市で生まれて都市で育った新しい世代が増えてきて、
情報が至る所で発信され、生活環境も、育った環境も言語も違う社会に成ってしまったために、歌詞や歌のうまさだけでは、人の心情をうったえる事ができなくなっています。
EXILE(エグザイル)というバンドがありますが、歌のうまい人が2名おり、その人達だけで結成すれば良いのに、なぜ10人余のメンバーでバンドを組んでいるのか、自分の中では、かなり疑問でありました。
出演した組28組中、3名以上のチームで出演した組は、15組程度あったように思います。
いかに、いまの紅白歌合戦がチーム戦に移行しているかわかります。
この現象は、何かを考えると、チームが、歌が、ユニットで形成されている事に気がつきました。
「AKBというチーム」、「EXILEというチーム」の名前が最初にあり、
その次に、チームを構成する、衣装 リズム 振り付け(踊り) そしてメロディ、それに続いて、メンバー、最後に歌詞の順番に現在の音楽が作られているのです。
彼ら、彼女らは、コンピューターの一つのチップ、機械の歯車のように
いつでも取り替えができて、「AKB」「EXILE」という製品の一部になっています。
つまり、EXILEという製品は、どのメンバーがつぶれても
常に、EXILEという製品でいることができるのです。
音楽市場が、一つのヒットを放つためには、
映画がエンドロールを観ると多くの人が関与しているように、
歌手は、個人で戦う市場でなく、映画のように総合市場に変わって来たことです。
1つの商品、製品をヒットさせるには、莫大な金と時間と研究が必要となっていますので、ヒットした製品はできる限り延命させたいのです。
昨年ヒットした、DA PUMPのUSAの様に、
歌詞はめちゃくちゃで、何を言っているのかわからないのですが、
振り付けと、リズムで紅白に出てくるものがいるのです。
もう一つの流れは、紅白歌合戦で、
宇多田ヒカルが革命を起こしたと言われるように、彼女の起こした潮流が一つの完成形を観ました。
アメリカに在住していたので、
①黒人音楽から発生したリズム&ブルースのラグタイム、ブルース、ジャズ、スウィング、ジャイブなどの音楽を日本に持ち込んだ
②歌に揺らぎ、日本のコブシの歌いまわしでない、新しいユラギの歌い方を持ち込んだ
③歌手とそれを支えるコーラス チーム これは、アメリカの宗教音楽から来る ゴスペルの手法を持ち込んだ
④英語も日本語も交えた歌詞でもシームレスに歌が成立するバイリンガルならではの作詞法を持ち込んだ
この観点で見ると、昨年の紅白が、ユニットの完成形と宇多田ヒカル革命の1つの完成形を観ることができました。
その中で、
スーパー銭湯や健康ランドで紅白初出場となった「峻烈」というチームはユニークでした。
おじさん、おばさんの往年のグループサウンズの時代の商品構成で登場し、東京ロマンチカや、ブルーコメッツの様に、振る舞いを観ることができました。
これも1つの商品のあり方でした。
今年の歌謡界も、ユニットの活躍と、個人の活躍が注目されますが、
昨年、スマップが解散し、個人が集まってユニットを構成したチームというものが、
この構成は、非常に日本的で、個人、個人の個性が集まって、さらにチームとして力を出すというシステムですが、
この存在が消失し、(これからの日本がこの方向になり、ユニット化していくのですが)個性はなくなる方向ですが、
「嵐」を最後に、スマップの様な構成は、歌謡界からは消えていってしまうのではないかと感じます。
ユニットに対抗するスマップの様なチームは生き残れなくなり、
個人で戦う桑田佳祐や、松任谷由実など、未だに第1戦を駆け抜けている巨匠がいますが、
彼らも、もう60歳を超しており、レジェンド北島三郎氏に至っては、82歳でありました。
個人が、一人の実力だけでは超人的に生き残れない時代、
これは、すべての分野にも当てはまる事ですが、
映画を作る様に、多くの人が関与する様になった歌謡曲も
ユニットとシステムを、うまく駆使して行かなくてはいけない時代です。
今年の「NHK紅白歌合戦」では、
どのような人たちが、ユニットとシステムを駆使して生き残って登場してくるのか、いまから楽しみです。
私にとって、この暮れの5時間は、次の時代を俯瞰する意味でも、とても大事な時間です。
昨年も、はがき応募の抽選に外れました。
もう1万円もはがきを買うことはしませんが、一年に5時間しか歌謡曲を聴かないものにとっては貴重ですので、いい加減に当選してもらいたいものです。
年末のエピソードから一つ
昨年の年末を飾る、「NHK紅白歌合戦」は、ネットでも炎上していますが、近年にまれに見る「神回」として取り上げられるほど素晴らしい番組でした。
審査員の顔ぶれも、朝の連続ドラマの出演者を除くと、かなり、日本を意識した人選でした。
昨年活躍した、サッカー、オリンピック選手の人選は当然ですが、
「プレパト」で、俳句の世界を一挙に、一般の人たちに平易な言葉で、解説してくれる、夏井いつき氏が人選されたのも、あらためて世界に誇れる日本の俳句の地位を高めてくれた事です。
出川哲朗氏は、数年前までは、女性陣から蛇蝎の様に嫌われていたのですが、
「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という番組あたりから、一躍、嫌いから好感度の良い人に変わり、注目されるようになりました。
人柄の良さと人間味で、仕事に対するまじめさで、まさに、日本人丸出しという感じで、文句なしの人選でした。
さて、歌謡部門に目を当てますと、新旧の違いと言うより、システムの違い、システムの戦いが、まざまざと感じられた歌合戦でした。
昨年の年頭でも、この紅白歌合戦については、記載しておりますが、
農村出身者が大半を占めていた戦後世代から、
都市で生まれて都市で育った新しい世代が増えてきて、
情報が至る所で発信され、生活環境も、育った環境も言語も違う社会に成ってしまったために、歌詞や歌のうまさだけでは、人の心情をうったえる事ができなくなっています。
EXILE(エグザイル)というバンドがありますが、歌のうまい人が2名おり、その人達だけで結成すれば良いのに、なぜ10人余のメンバーでバンドを組んでいるのか、自分の中では、かなり疑問でありました。
出演した組28組中、3名以上のチームで出演した組は、15組程度あったように思います。
いかに、いまの紅白歌合戦がチーム戦に移行しているかわかります。
この現象は、何かを考えると、チームが、歌が、ユニットで形成されている事に気がつきました。
「AKBというチーム」、「EXILEというチーム」の名前が最初にあり、
その次に、チームを構成する、衣装 リズム 振り付け(踊り) そしてメロディ、それに続いて、メンバー、最後に歌詞の順番に現在の音楽が作られているのです。
彼ら、彼女らは、コンピューターの一つのチップ、機械の歯車のように
いつでも取り替えができて、「AKB」「EXILE」という製品の一部になっています。
つまり、EXILEという製品は、どのメンバーがつぶれても
常に、EXILEという製品でいることができるのです。
音楽市場が、一つのヒットを放つためには、
映画がエンドロールを観ると多くの人が関与しているように、
歌手は、個人で戦う市場でなく、映画のように総合市場に変わって来たことです。
1つの商品、製品をヒットさせるには、莫大な金と時間と研究が必要となっていますので、ヒットした製品はできる限り延命させたいのです。
昨年ヒットした、DA PUMPのUSAの様に、
歌詞はめちゃくちゃで、何を言っているのかわからないのですが、
振り付けと、リズムで紅白に出てくるものがいるのです。
もう一つの流れは、紅白歌合戦で、
宇多田ヒカルが革命を起こしたと言われるように、彼女の起こした潮流が一つの完成形を観ました。
アメリカに在住していたので、
①黒人音楽から発生したリズム&ブルースのラグタイム、ブルース、ジャズ、スウィング、ジャイブなどの音楽を日本に持ち込んだ
②歌に揺らぎ、日本のコブシの歌いまわしでない、新しいユラギの歌い方を持ち込んだ
③歌手とそれを支えるコーラス チーム これは、アメリカの宗教音楽から来る ゴスペルの手法を持ち込んだ
④英語も日本語も交えた歌詞でもシームレスに歌が成立するバイリンガルならではの作詞法を持ち込んだ
この観点で見ると、昨年の紅白が、ユニットの完成形と宇多田ヒカル革命の1つの完成形を観ることができました。
その中で、
スーパー銭湯や健康ランドで紅白初出場となった「峻烈」というチームはユニークでした。
おじさん、おばさんの往年のグループサウンズの時代の商品構成で登場し、東京ロマンチカや、ブルーコメッツの様に、振る舞いを観ることができました。
これも1つの商品のあり方でした。
今年の歌謡界も、ユニットの活躍と、個人の活躍が注目されますが、
昨年、スマップが解散し、個人が集まってユニットを構成したチームというものが、
この構成は、非常に日本的で、個人、個人の個性が集まって、さらにチームとして力を出すというシステムですが、
この存在が消失し、(これからの日本がこの方向になり、ユニット化していくのですが)個性はなくなる方向ですが、
「嵐」を最後に、スマップの様な構成は、歌謡界からは消えていってしまうのではないかと感じます。
ユニットに対抗するスマップの様なチームは生き残れなくなり、
個人で戦う桑田佳祐や、松任谷由実など、未だに第1戦を駆け抜けている巨匠がいますが、
彼らも、もう60歳を超しており、レジェンド北島三郎氏に至っては、82歳でありました。
個人が、一人の実力だけでは超人的に生き残れない時代、
これは、すべての分野にも当てはまる事ですが、
映画を作る様に、多くの人が関与する様になった歌謡曲も
ユニットとシステムを、うまく駆使して行かなくてはいけない時代です。
今年の「NHK紅白歌合戦」では、
どのような人たちが、ユニットとシステムを駆使して生き残って登場してくるのか、いまから楽しみです。
私にとって、この暮れの5時間は、次の時代を俯瞰する意味でも、とても大事な時間です。
昨年も、はがき応募の抽選に外れました。
もう1万円もはがきを買うことはしませんが、一年に5時間しか歌謡曲を聴かないものにとっては貴重ですので、いい加減に当選してもらいたいものです。
最近のコメント