複眼の目で2016/02/07 20:42

以前は、日曜日の夜は、NHK教育第2放送ラジオの文化講演会という番組をよく聞いていました。

最近はすっかりラジオを聴くことがなくなってしまったのですが、各界の著名人がいろいろな話題で、講演を行った内容を放送しており、とても興味深く、また新しい世界を見せてくれました。

30年ぐらい前になりますか、その中で、早乙女貢さんという作家が、この人は福島の会津出身のようでしたが、明治維新を敗者の立場で論じており、明治政府の正当性は、作られた虚構であることを話されておりました。

ちょうど、私はその頃は通勤時間が、かなりかかるところに住んでいましたので、司馬遼太郎の小説に嵌っておりました。

いわゆる、司馬史観というものにドップリで、早乙女氏の叫び声は、ちっとも心に触れることもなく、30年余の時間が経過してしまいました。

ディーンフジオカ氏の好演で、朝ドラで、五代友厚が脚光を浴びていましたので、再び、明治維新を再考する機会を得ることができました。

原田伊織氏の「明治維新という過ち」から始まり、苫米地英人氏の「明治維新という名の洗脳」という本に触れると、この歳になってやっと、早乙女氏が文化講演会の時間に話していた、こころの叫びがやっと分かるようになり、歴史は常に勝者によって作られていることを感じました。

狡猾なイギリス国際金融家たちに翻弄された志士達と、その代償を払わされた日本。
この本は、本当にいままで、自分達が、操作されブラインドされた世界にいた事と、何が世界を動かしているかを垣間見ることができる鋭い切り込みの本でした。

複眼的視点でものを見ることの大切さを学んでいます。

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