雨のスケッチ2014/06/29 21:40

7月の声を聞くこの頃ですが、依然として、まだまだ梅雨の時期は続くようです。

最近は、突然、雹(ひょう)が降ってきたり、大雨になったりと、昔のように、しとしとと降る雨を愛でる卯月の雰囲気がありません。

偶然、1987年のスケッチが出てきました。
27年前の絵です。
東京都のはずれ、玉川上水に住んでいた頃、車もなく、しかも雨がしとしとと降っていた時に、自宅から外を見た時、徒然に書いた一枚の絵でした。

「雨が降ります、雨が降る
遊びに行きたし、傘は無し」 と歌われた童謡のように、
外に行けないモヤモアを表したものでした。

最近、事あるごとに、生きる瞬間をスケッチしようと心がけておりますが、「雨をスケッチする」ということが、大変難しいと感じております。

スケッチの本とか、興味があってよく見ますが、「雨」を題材にしたスケッチは、たいてい雨を表現するのに、単に、傘や長靴や子供の合羽を使って表現しているものが多く、直接、雨そのものをスケッチしたものは少ないです。

雨も風情として捉えれば、感動する雨のスケッチに、未だ葛飾北斎の雨のスケッチ以上の秀作に出会ったことがありません。