五穀豊穣の祈りが2021/04/18 19:49

4月も半ばを過ぎ、ようやくひと段落してきました。
毎年のことですが、サラリーマンをしている限り、
年度末報告と、来季の目標設定作成に追われます。

この作業も今年で終わりになるか、来年度のことはわかりませんが、
一つの節目としては、一年を振り返る、一年を予測する意味では、いいことかもしれません。

日本には多くの、お祭りや行事があって、一年を通して、日々の暮らしを豊かにする節目節目での工夫がなされてきました。

ツアーでない、自分で計画した海外旅行に何回かいって、ほかの国の人と話すようになったりすると、自分のアイデンティティが、どこから起因するか深く考えるようになります。

日本人のアイデンティティの根幹は、四季と生きていくことで、
季節の変化に合わせて、衣食住すべてが変わります。
季節を愛で、季節のものを食することで変化、節目を味わうのです。

その四季を生き抜くて為に、五穀豊穣を祈願し、また、五穀豊穣のお礼をするために祭りが生活の中に組み込まれております。

すまいの歳時記 清家清監修
日本人が大切にしたい うつくしい暮らし 井戸理恵子
日本人のくらし「基本のき」 廣瀬照子
和暦で暮らそう 柳生博と和暦倶楽部 
日本のいろと街並み            など
手元にある本だけでも、季節を取り上げた名著が多いですが、

これに、日本文化の核心  日本史から見た日本人・ 日本人論・・
さらに、能 歌舞伎 万葉集や古事記や、日本書紀、日本美術史や日本の都市空間の本 神道 仏教の本や建築本など、
一つの好奇心が、末広がりになって、どんどんどんどん、書籍だけでなく、それ以上に、興味の幅が広がって、とどまることがありません。
断捨離どころではない、獲得欲の権化になっています。

最近、NHKのBSテレビの過去の収録に多くの素晴らしい作品があることがわかりました。

新日本風土記 「祭りの無い夏に」という昨年8月放送されたTV番組では、人々の祭りに対する気持ち、生きるという根源的なところに踏み込んだ放映で、
コロナ禍で荒んでしまった、祭りの無い日常のやるせなさをとらえていて、放映後、何か心がシュンとしてしまいました。

同じBSのTV放送でしたが、「世界で踊る 100万人のフラメンコ巡礼」を見ても、どの国でも祭りへの祈念は、生きる意味は一緒だと感じました。

軽々に祭りを辞めるという人は、生きる根源、自分は何かを自分に説いていない人で、自分だけ良ければ、日々を安易に過ごせればと思っている人でしょう。

この二つの番組は、いろいろな課題を投げかけてくれて、最近に無い秀逸な放送でした。

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