Bunkamura ル・シネマ2016/07/31 19:25

先週の火曜日に、Bunkamuraのル・シネマに行ってきました。

私の会社は、フレックス制度を導入していますし、半休制度もありますので、業務が詰まっていない時など、個人の自由裁量に任されます。

仕事はいつもどおりあったのですが、7月23日に封切りになった、パコ・デ・ルシアの「灼熱のギタリスト」という映画をどうしても見たい衝動に駆られました。

パコ・デ・ルシアと言えば、40年以上前、私達が学生時代の時、颯爽とフラメンコギターを引っさげて登場し、ジプシーの卑しい音楽としてみなされていたフラメンコを一挙に世界に引き上げ、他の音楽と同様に、芸術性の高い音楽として、認識させた功労者です。

まさに、革命児と言われたように、そのテクニックと幅の広い音楽性は他のギター奏者や他の楽器の演奏家を寄せ付けないものです。

さて、映画は、とても重苦しいもので、天才と謂われたパコ・デ・ルシアの内なる懊悩を、過去を振り返りながら、たどっていくものでした。

この映画を完成する前に、66歳という若さで、演奏先のホテルで、急逝してしましましたが、彼が生きていたら、次はどのように、フラメンコギターを時代や、世界に表現していったかを考えると、この巨匠の落星は、とても残念なものでありません。