久しぶりのピアノコンサート2012/01/22 20:35

先週、1月15日のことですが、
久しぶりのピアノコンサートに行ってきました。

上原彩子さんの、ピアノ・リサイタルで、このチケットは、昨年の9月11日にネットで予約入手したものです。

上原さんは、2002年6月第12回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、女性として、日本人として第1位を獲得した人です。

チャイコの第1位のあと、NHK等テレビ出演し、多くのマスコミに取り上げられて、その番組を見るにつけて、すごい人だと思っていました。

その後、抜群のテクニックと、知名度の高さから、コンサートの券がとても高くて、実際コンサート会場に行く機会を失っていました。

また、ピアノ調律師の人と結婚され、しばらく演奏活動を中止していたので、すっかりご無沙汰でした。

ひょんなことで、また、上原さんが復帰した情報を聞き、なんとかコンサートのチケットを入手できないかネットで探していたら、偶然、B席を確保することができました。

かみさんと二人で、わくわくしながら、サントリーホールに行きました。
当日のプログラムは、
ベートーベンの「悲愴」、リストの「詩的で宗教的な調べ」より第3曲、
同じくリストのリゴレット・パラフレーズ
休憩をはさんでは、ラフマニノフの練習曲「音の絵」op.39全曲でした。

立ち上がりの、「悲愴」は、演奏が固く、やはり結婚のブランクがあったのかと思うほど、曲が歌わず、体もいまひとつのりきれない感じでした。

しかし、2曲目から、音のバラエティの豊富さ、緩急いずれも歌いこむ力、透き通るような音色、抜群のテクニックと音量で、すっかり、上原ワールドに引きづり込まれました。

テレビ放映で拝見した時は、まだ、テクニックが強調され、演奏が固かったのですが、結婚され、妻になり、母となって、演奏に、音楽の理解が深まったのか、円熟みをましたリサイタルでした。

子供を二人持たれても、さらに、このような演奏ができ、体全体から、幸せを発するオーラに出合って、独身の女性の良く見受けられるヒステリックな演奏と違い、女性演奏家は、妻になり母になって、多くの人生経験を積んでからが、演奏活動の始まりだと感じました。

もっと有名になられて、手の届かないチケット金額になってしまいますのは困りますが、これからどのように成長されるか、楽しみです。

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