まるで北海道の春の様2024/04/02 07:24

ようやく、関東地方にも春が確実にやってきて、至る所で桜の開花の便りが聞こえるようになりました。

しかし、今年の桜の開花の様子をよく見ると、少し異変に気がつきます。
その異変とは、何かと言いますと、
3月に温かくなるべき時期に、冬に戻ってしまったために、桜の開花が例年より極端に遅くなったことで、桜の開花の状態がおかしいのです。

桜は通常、花が開いて、その花が散ったあとで葉が出てくるのですが、
ようやく来た暖かな春を一度に謳歌しようとして、花も葉も一度に咲き誇っている木々が多いのです。

札幌支店に転勤していた時代、札幌の春は遅く、開花は概ね5月の連休明け頃になるのですが、それこそ桜の木だけでなく、多くの木々は、花も木も、同時に咲きほころびて、短い春、短い夏を一斉に享受しようとします。

今年の桜は、この北海道の桜のように、待ちわびた開花とそれに遅れまいとする新芽の発芽が、同時に起こっている珍現象をもたらしております。
これに拍車をかけているのが、ここ2~3日続いている異常な、夏日の気温の上昇で、どこか自然が壊れている感じを受けます。

古来より、「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」と謳われ、人の世は、変わりやすいといわれて来ていますが、こと、今年の春に限っては、花も同じでない現象、人間と同じで変わりやすいのかと、より桜を注視したい気持ちであります。