95歳へ2023/04/30 09:19

定年後を取り上げた本や、YOUTUBE動画等を見ますと、老いとの戦いをどう取り上げて、立ち向かうかというテーマに出会います。

定期収入の途絶えた、社会的第一線を退いた後の、定年を迎えるには、健康、お金、生きがい、家族、伴侶、趣味、社会ともあり方・・・など、様々な関心事があり、その実現のためには、不安がつきまとうものです。

養老先生こと、養老孟司氏は、目に見えたり、形となって現れない、把握できないことを、「不安」と言って、
形や、把握できるものの不安は、「恐怖」という形で表れるといっておりました。

人間は、だから、見えないものに対する居心地の悪さ、将来に対して把握できないものに対する心の乱れは、誰にもあることだから、
不安に対して必要以上におびえる必要が無いと話しておりました。

知的生活のすすめで、一躍有名になった渡部昇一氏がおりますが、
かれは、75歳の時に、
「幸福な晩年を築く33の技術 95歳へ」という本を執筆いたしました。
不安を解消する理論と実践が書かれている本です。

残念な事に、33の技術を駆使していたにも関わらず、かれは、86歳で
心不全で帰らぬ人となってしまいました。

副題は、60歳から35年を設計する、中高年のための実践的幸福論です。
本人は自分の希望より9歳も若く、他界してしまいましたが、この本に記載の実践法は、高齢者に対する、不安の闇をてらすカンテラの役目をしております。

この本は、すでに廃盤で、ブックオフで入手するまで、時間がかかりましたが、高年齢層の行動するモチベーションを上げてくれる名著だと思います。

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