水飲み百姓からの脱却2024/08/22 11:59

今日の写真は、我が家の庭の朝顔です。
雨に打たれてしおれておりますが、5月末の遅く蒔いた朝顔が、毎日たくさんの花が開くようになりました。


先日、元白熊組の諸先輩方と会食をしました。
会社を去ってから、25年余も経つのですが、
いまだに声をかけていただけるのは幸いです。

ずっと最近、昭和という時代のことを考えております。
私の大まかな分類では、
昭和も、戦前戦後で、世代が変わり
昭和20年から昭和25年ぐらいの世代を団塊の世代グループと呼んで
(厚生省などでは、狭義の定義では、団塊の世代は昭和22年から24年生まれを指すようです。)
昭和30年以降の人は、新世代グループではないでしょうか?

一番昭和の世代で、上からも下からも軋轢を受けてきた世代が、
昭和27年から昭和30年までの人で、この世代を狭間世代グループではないかと思っています。

この狭間世代は、団塊世代グループには、
入社当時から、無理難題の精神注入棒で鍛えられて、
3日も製図板に、同じ図面を広げていたら、
それこそ無言の圧力で精神がボコボコになりました。
どの社会にも、まだ運動部の様に上意下達の風習が残っておりました。

しかし、団塊世代グループは、上下の規律を重んじる代わりに、
後輩の面倒をよく見てフォローする気持ちがあったようで、
それこそ、会社は家族主義で成り立っており、兄貴のような
存在であった様に思います。
新世代が入るまでは、運動会や社内旅行も盛んでした。

これが、昭和30年を境に、
ちょうど、この頃育った若者は、
給食が、脱脂粉乳のミルクから、牛乳に代わり、
教科書も無償の時代に突入し、
皆、生活が豊かになったので、集団を形成しなくても、
生きることが容易になり、
集団で自分たちを守ることから解放されましたので、
先達と協調して生きるより、
自己中心的な風潮になって来たように感じます。

さて、団塊の世代グループの諸先輩方にお会いすると、
皆様は、後期高齢者を超えた人や、後期高齢者予備軍の人達ですが、
いまだに、現役で仕事をしていました。

入社したときからの習性か、とにかく、リゲインを飲んで
24時間戦ってきた先輩達ですので、今でも仕事が大好きなのです。

狭間世代グループから、彼らの生き方を見るにつけて、
こんなに、仕事が好きで、四六時中働いてきたのに、
白熊組はもとより、何故今の日本が、こんなに、没落したり貧乏になってしまったのか、
世界のディカウント、格安国、低所得者国になってしまったのか不思議で仕方がありません。

一時期は、団塊世代グループの猛進によって、
ジャパン アズ ナンバーワンとまで言わしめたのですが、
(働けど、働けど、我が暮らし楽にならざりき ぢっと手を見る)と啄木の詩ではありませんが、国力低下の、この現在の転落は、どうしてであろうかと、思わざるを得ません。

GAFAと言う、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンに代表される大企業に、日本は、
検索、映画、食料、コンテンツ、などなど
すべての生活の根底まで、しゃぶり尽くされて、
IT時代の奴隷に成り下がってしまいました。

また、企業の利益は、外資に株を所有される事で、
ひたすら働いたお金は、汗もかかずに、毎年、莫大な利益、配当を持って行かれています。

働かざる者食うべからずと言う、共産主義的な思考は
日本人には、直接汗をかかない仕事は、働いていないと考えている人が、昭和の残像として残っているのでしょう。

ひたすら汗をかいているのは日本人で、それを美徳としておりますので、
コンテンツや配当、物流、検索機能など、
汗をかかないで、利益は年貢のように取り上げられており、

少しでも、日本人が新しい技術でもうけようと行動すると
評価基準を勝手に作って、それに沿って誘導し、
また、スタンダードを守るために、汗水垂らした利益は吸い取られていきます。

日本は、このままでは、いつまで経っても水飲み百姓から這い上がれません。

昭和世代が、次世代に、よりよい生活のバトンを渡すために、
汗水垂らすという働くという概念を大きく変えて、
下記の様にいろいろな事を考えないといけないと思っております。

システムやスタンダードを変える動きに投資をする
自国の企業を応援し、配当など利益を外資に取られない
水、農業に注視して、自国を守り、利益を外資に流さない
まずは、目先の利益より、投資、育成の為に、次世代を応援しないといけないと感じております。