傭兵2010/06/26 22:02

先週、サッカーの話から、設計の話に移行しようと思っておりましたが、
時間切れで、狩猟民族と農耕民族のサッカー感の話にそれてしまって、設計の話にまで、たどり着けれませんでした。

さて、ヨーロッパのサッカー選手は、一様に紳士である感じを受けています。
彼らは、サッカーのクラブチームが所属する街、都市を背負ってサッカーを請け負っているので、おのずと態度、言動に重みがあります。

スポンサーが企業であることは、現代のパトロンが誰かを見れば、一目瞭然ですが、企業を超えて、都市、街の期待を背負っています。
ヨーロッパリーグでは、ホームで戦う場合と比較して、アウェーで戦う厳しさを知りぬいているので、また、ホームでも自分のチームが負けた時の民衆の厳しさを知っているので、自己の行動について、常に責任を取らせれる状況に置かれています。
彼らは、昔でいえば、傭兵でありますが、都市、街に対して忠誠心を持って対応しています。

一方、日本人のサッカーを行っているものは、企業に雇われているだけで、その都市、街について、ましてやチームを応援している人たちについて、今一歩自己責任の所在があいまいです。
応援する側も、都市に所属していても、其の都市に所属するチームを応援している人は限れています。
浦和に住んでいても、鹿島アントラーズを応援している人は多々います。このあいまいさが、選手の対応の差として、ヨーロッパの選手と日本の選手の違いに現れております。

そのあいまいさというものが、設計界でもまかりとおっている感じがいたします。

狩猟民族と農耕民族2010/06/20 21:12

サッカーのワールドカップが、開催されて、運よく日本もカメルーン戦に勝ったために、サッカー熱も盛り上がっております。
昨日のオランダ戦も、実に見どころのある試合でしたが、日本より、オランダのここ一番での、とどめを刺す野獣の精神を持っている西洋人にまけてしまいました。
やはり、狩猟民族と農耕民族とでは、ここ一番での、心構えが違うようです。
カメルーンのように、農耕民族の動きに追随してくれないと、
こちらのペースにならないようです。

設計に対する認知について2010/06/13 22:26

先日、友人が10年ぶりに上京してきました。
飲んでいるときに、設計料の話が出たついでに、
A1の設計図面を一枚書くための作成代金は、一体いくらぐらいか?という質問を投げかけたら、
何と!一枚1500円ぐらいかと答えが返ってきました。

彼は、同じ建築学科を卒業したれっきとした一級建築士ですが、
設計業界や、建設業に従事したことが皆無の人間です。
しかし、あまりの常識をかけ離れた金額提示に、しばし愕然として、
お酒を飲む手が止まりました。

これが、まったく素人相手だった場合は、
なんで、設計料を払わなければいけないのかと、思っている人が多いのも実態で、設計という行為の代償があまりにも認知されていないことに愕然ときました。

次回から、しばらく設計のことを書こうと思っています。