囲碁はスポーツ 情操教育に2010/12/04 21:57

広州アジア大会も終了して、テレビ放映も落ち着いています。

今回中国で、アジアのスポーツ大会が開催されましたが、日本のマスコミでは、ほんの小さな記事でしかとらえていなかった競技がありました。

それは、囲碁と中国象棋(シャンチー)が正式競技として選ばれていたことです。

中国では、囲碁と中国将棋は、体育の科目として正式にスポーツとして取り上げられており、学校の授業でも盛んに行われていることは、昔から言い伝えられておりましたが、アジア大会のスポーツ競技として取り上げられていたことは、実際にそのマスコミの記事が取り上げられるまでは、半信半疑でした。

頭を使うこともスポーツと考える中国の考え方に実に共感を覚えました。
日本では、テレビゲームが流行り出したころから、だんだんと囲碁、将棋を指す子供が減ってきてしまいました。

子供の人口が減ってきて、しかも一人っ子の世帯が多くなってしまった環境、小さいころから受験勉強に翻弄させられている子供たちは、どうしても、一緒に遊んでくれる友人も少なく、また、囲碁や将棋は、一局指す時間がかなりかかりますので、短時間に遊ぶことができる、独り遊びが主流になっております。

直接、相手との対戦での、知力と知力の戦いや、息遣い、勝っているときの態度や、負けているときの劣勢を跳ね返す訓練ができない環境に置かれております。

囲碁は、手話を言われるように、相手と碁盤を挟んで向かい合って、一局を指す間に、お互いが言葉を話さなくても、その人の人柄や性格がわかります。

お互いがぶつかり合って、汗と汗を流して行う競技だけがスポーツではありません。
小学校や中学校の体育には、中国のようにぜひ、囲碁、将棋を正課として取り上げ、子供の情操教育を考えていただきたいと感じています。

日本のマスコミの取り上げ方も本当に偏っていると感じます。