春の陽気に誘われて2021/03/21 19:32

春の陽気に誘われて、先週の土曜日は横浜の三渓園に行ってきました。

「そうだ京都に行こう!」のキャッチフレーズではありませんが、
急に京都に行きたいと思っていました。
しかし、かみさんの都合が悪く、休暇も一日だしか取れなかったので、時間もお金もむなしく浪費するだけですので、横浜に行く方向に切り替えました。

私の所属している勉強会は、勉強会というより、月に一度会って、単にお酒を飲んで話をする会ですが仕事以外でもいろいろ人生訓を学べます。

昨年は、コロナの影響でネット会合を2回しただけで情報交換ができませんでした。
やはり、人間関係、濃密に相手と会って話さないと、仕事のヒントや、生き方のヒントなど刺激をもらえないと感じております。

WEB会議やWEBでの飲み会は、どうしても相手の息遣いが感じませんので、さらに奥に踏み込むことができません。

遠い昔、リーマンショック前、景気が回復していたときに、
京都の「一力」などのお茶屋の、一言さんお断りのお店で、芸者遊びをしようと企画が持ち上げったことがあります。

勉強会のメンバーで、お茶屋に出入りしたことがある人がいて、その人が人生一度は、日本を、日本の旦那衆の遊びを経験しないといけないといって、一人15万円貯めていこうとしていました。
それが、リーマンショックとなって、この話がたち切れになってしまいました。

この会は、それ以前にも「新内流し」の鑑賞の企画があり、勉強会の仲間と参加していました。

新内流しは、普通2人1組となって、普通三味線の手と、それより高い調子の三味線(上調子といいます。)この2丁の三味線で合奏し三味線を弾きながら演奏するのです。
紹介してくれた勉強会のメンバーは、演奏者の飲み屋の「おかみ」にホの字でしたので、こちらは、少しも面白くもなかったですが、飲み屋にも演奏会にも無理やり付き合わされましたが、江戸風流を感じることができました。

さて、そのリーマンショックで流れた京都のお茶屋で、舞子、芸子と一緒に遊びたいという気持ちは、日本男子なら一度は夢見る世界です。

心残りでありましたので、心の隅にその助平さが残っていたのか、
電子データですが、上巻だけ格安で売っていた、
瀬戸内寂聴の「京まんだら」という小説を偶然手にしたことで、
一挙に、京都の世界、芸子、舞子の世界を垣間見ることができました。

この小説で、お茶の世界をしり、
京都の四季の移ろいの美しさ、
男女の恋の深遠さ、泥臭さ
舞子芸子の女の情念の世界を垣間見ることができて、
何処にも行けないという窮屈な雰囲気の中、異文化の旅行に行ってきた感じがしました。
また、その小説につかわれる日本語も、日本人の生き方も美しいと感じました。

この小説は、1971年から72年にかけて、日本経済新聞に掲載されたようですが、
優雅なあるときは刺激的な世界が朝刊から掲載されたことを思うと、このころの日本は、まだ本当に豊かさがあったんだなと思いました。

さて、三渓園は、ちょうど札幌転勤を言い渡される年に行ったきりで、実に30年ぶりの訪問でした。
日本庭園を散策していたら、京都の西芳寺にあった御門や二条城あったという、聴秋閣など、京都的な雰囲気も堪能でき、早咲きの桜や、これから咲く準備の桜や等、新緑になる一歩手前の自然のエネルギーを感じて
良い一日でした。

以前にも掲載いたしましたが、横浜グルメキップを利用して
https://ii.tokyu.co.jp/tabigurume
優雅に中華街で食事をして帰りました。

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