学者の世界が見える映画2020/10/11 07:08

本日掲載した写真は、映画情報から引用させていただきました。
(問題のある場合は、速やかに撤去します。)

いま アマゾン・プライム ビデオにはまっている映画は
シットコムの「the BIG BANG THEORY」です。

シットコムとは、シチュエーション・コメディの略ですが、
いわゆる、海外で放映されている連続テレビドラマのことを指します。

アメリカのこの連続テレビドラマには良質な作品が多く、
名作の「FRENDS」や「THIS IS US」などの家族関係を扱った作品も見ごたえがあります。

この「the BIG BANG THEORY」ですが、
レナードとシェルドンという物理学者が、彼らは二人のIQを合わせると360になるという頭脳を持ってた若者ですが、
彼らが一緒に住んでいるシャアハウスの隣に、
ペニーという、ごく普通のかわいいブロンドの独身美女のウェイトレスが引っ越してきたことから物語がはじまります。

学者バカ特有の論理や物の考え方や行動に、ペニーという普通の女性が彼らとのやり取りに、ある時は辟易したり、唖然としたり、絶交したりしますが、友好的で、温かく彼らを見ていき物語が進行します。


新しく首相になった、菅総理も、このひと月で急に風格が出てきたようです。
この船出に対して、ややもすると波風を立てないように守りの姿勢をとるのが普通ですが、矢継ぎ早にいろいろな改革に着手したその手腕はすごいです。
地方痴呆と言って、復興省を作って、また多くの役人を生み出し、「モリかけ」を隠れ蓑にして、地方に復興省の名のもとに金を流し、利益還元を図ろうとした、古い政治家が選ばれなかったのはよかったです。

改革着手の一つに、日本学術会議任命の拒否というあえて「火中の栗を拾う」という暴挙に出たのは賞賛ものです。

日本学術会会議は、ややもすれば、「the BIG BANG THEORY」で
レナードとシェルドンという物理学者が、話しているように
自分の理論と論理だけを信奉し、他者を許容したり、聞く耳を持つことがありません。

国の方針と逆らった論文や言動を吐くならば、独立採算で
非営利団体として、活動すればよいのであって、
お金と名誉は欲しい、しかし、国の方針には従わない、これでは議論になりません。、
ペニーのように、意見や考え方が違っても友好的に温かい態度をとってこれば、
憲法9条の話や、アメリカとの安全保障条約を破棄するという理論を構築していても、ここまで任命拒否の問題はこじれなかったようです。

野党も国の在り方、学術会議の理想的な在り方を、見据えていないとただ単に学問の自由だけを守れでは、だれも納得させることができず、
愚弄の遠吠えです。
ややもすれば、朝日新聞の慰安婦問題のように、間違った報道が、他国を利し、自国を凋落させる間違いを犯します。

大学改革がなされてから、大学の研究室も基礎研究に力を入れるのではなく、アメリカ化してしまって、プラグマティズムに陥ってしまいました。

企業との連携で、目先の利益を生み出す論文や研究には
多くの助成金が、企業からもあつまります。
その為、何の役に立つかわからないような基礎研究の分野は大きく後退してしまっています。
国も、いざというときに役立つ「食客」を養っているゆとりがなくなってしまいました。

今回は日本は、選に漏れノーベル賞から遠ざかってしまいましたが、
短期間では利益の生み出すことができない基礎研究や、
文科系の基礎研究などは、企業が金を出すことができないので
ますます、賞を受賞する土壌が減ってきています。
基礎研究には、国や地方自治に、糧を得るしかできません。

私の所属していた研究室の一年間の研究費は当時 約300万円でした。この300万円を、講座の研究員13名と教授、助教授 助手 事務職員でコピー代も含んで研究を行わなくてはいけませんでした。

研究の世界はとても脆弱な基盤で成り立っており、霞を食べて生きていける人だけが続けられる世界です。
日本では、カミオカンデの研究者以外、つましい研究施設で、自前の機器類でやっと研究が続けられているのです。

権威に胡坐をかいた6人より、日の目みない、基礎研究に没頭している人々に、少しでも活動費を回してもらいたいと思っています。

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