国の浪人時代2020/04/12 09:11

写真は、昨年連休で訪れた鞍馬時の天狗です。
コロナウィルスも天狗が早く追い払っていただきたいものです。

国の緊急事態宣言を受けて在宅勤務者が増えて来ました。

私の所属する異業種交流会の面々でも、半数近くが実施になりましたが、まだ、全社に行き渡っていません。

メンバーの一人は、在宅勤務の指示が会社から出ないので、ブラック企業だと自分の会社を揶揄しておりましたが、
建設業に所属する人たちは、契約工期という縛りがありますので、
どうしても出社しないわけにはいけないので大変です。

しかも、宣言の出された日に、東京から神戸まで出張させられたりしておりますので、実際の労働環境は過酷で事態は厳しいです。

現在、休業補償の話は、もっぱら、飲食業に集中しておりますが、
建設業の工事請負契約では、遅延は、受注した建設会社が、違約金を払わなくてはいけないので自宅勤務が実行できません。

また、多くの建設労働者の、いわゆる職人という人たちは、
日給月給の形を取っておりますので、一日休めば、その分給料が出ないです。

発注者側から、休業要請を出した場合、
現場の休業中の保険の延期代金、現場の仮囲いの経費、警備員の経費など、いわゆる共通仮設費用は、延長するにはその金額をゼネコンに支払わなくてはならず、
また、現場職員の給料は、1ヶ月単位で保証してあげなくてはいけないので、簡単に休業宣言を実施に移行することができません。

20億程度の現場の場合でも、タワークレーンなどの機械損料も入れると、軽く1000万円を超えてしまします。
現場ストップは、建設業に従事する末端の人たちまで考えると、飲食業の損失どころではありません。

国の方針では、工場はインフラを支える業種なので、稼働して良いことになっておりますので、建設現場は、都市における工場だという解釈で
継続してもらうしかありません。

しかし、継続しても肝心の物が入ってこない状態にありますので、建設業を取り巻く事態は、現場工程との見合いで逼迫しております。

人物金をいかに有効に動かすかが勝負時ですが、
物(肉券、魚券)を動かそうとしてダメ出しを食らったり、
古いマスクを中に入れて活用する布マスクの配布でもダメ出し食らったり
(昔の人は布マスクにガーゼを入れていましたので、すぐその使い方はわかります。)、
この騒動から、物を動かす議論は交代してしまいました。
お金の緊急支援についても、駄目だし食らったり、
一億総評論家の国になってしまった日本では、
首相という職業は、本当に割に合わない仕事だと思います。

限られた資源、お金、人財を生かす話ができない評論家や有識者(憂死機者)、しかも建設業など末端業種まで含んで包括的に物事を見れない人ばかりですので、船頭多くて、国の舳先はぐるぐる空回りしております。

ゴルフと一緒で、あのとき5番アイアンで打ったらとか、パターの芝目を読み間違えたとか、「たられば論」の話ばかりです。
結果論なら、誰でも話すことができます。
ここは、間違っても一歩を踏み出すことが必要なのです。

なんとか、自粛という力でコロナを押さえこんで、
今となっては世論で潰れた心許ない「もの」でも、金でもうまく転がればいいのですが、

国も、江戸末期のように、長い浪人時代に入りそうです。
このような浪人時代だからこそ、
金だけ国から無心しようという知恵の無い知事がいる中で、
大阪の知事とか北海道知事とか、
国が乱れると、いい人材が排出してくることがわかります。

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