生活そのものが絵になる2018/03/04 15:51

漫画家 森薫さんが執筆している「乙嫁語り」が、久しぶりに発売となり、10巻目となりました。
出版までとても待ち遠しかったです。

19世紀の中央アジアというなじみのない場所の、自然と生きる遊牧民の生活を描いている漫画です。

この本に出会ったのは、中古販売のブックオフでしたが、中央アジア、しかも遊牧民の生活というものが、全然自分の知識外、認識範疇外でしたので、100冊の本を読んで得られる情報よりも、たった1ページをめくっただけで把握でき、一挙に、その世界観にとりつかれてしまいました。

遊牧民の生活や、自然界、動物の生態が、緻密な絵でしっかり描き込んでおり、その筆致にえらく感銘を受けたからです。

自然を見る目が暖かいと、そこに登場する人物も暖かく、作者の独特の世界観にひきづり込まれてしまいます。

絵に詩(うた)があるのです。絵から音楽が、野生動物の声が聞こえてくるのです。

病的なまでに書き込んでいる作者の絵の世界、情念を感じますと、これからも応援したくなりますし、世の中本当にすごい人が存在するし、日本の漫画は世界に誇れる芸術だと感じます。

中央アジアの生活も、ゆっくりゆっくり動いていきますし、主人公の成長もゆっくりゆっくりゆっくり進んでいます。
これから、何巻で完結するか、作者自身もわかっていないように感じます。
石が転がっても、ウサギがはねても、木々が芽吹いても、絵にしてしまう人だからです。

何気ない日常の生活そのものが、同じものを見ていても、絵になることを実感いたします。

窮地に2018/03/18 20:40

写真は、春の伊豆大室山から眺めた風景です。(20160330)

4年ぶりに、我が家の恒例のコンサートの準備で忙殺されております。
一年以上前から、音楽ホールの抽選、プログラム作り、印刷用の紙の発注、コンサートホールとの打ち合わせ、飾り花の発注の打ち合わせ、
写真屋さんとの調整、進行表および進行時間の計算など、準備作業はとても多いです。
最も、かみさんと一緒に企画して実行に移すのは、大変ですが、楽しいものです。

さて、世間では、モリだのカケだの言って、非常に政界も大きく揺れ動いております。

この状況を見るに、昔、私も札幌に転勤させられた時を思い出します。

私が札幌に赴任した時代は会社も未成熟で、いたるところ管理が不行き届きでした。

営業マンが、勝手に外注の設計事務所を使って、受注確保のために、設計責任者の名前を使って、図面が勝手に外部に出していっておりました。

営業と一緒に、発注先に挨拶回りにいったときも、いろいろな人から、設計提案を受けてありがとうと感謝を受けたり、逆に設計に対するクレームを受けたりすることが、多々ありました。

勝手に名前を使って、営業行為をしていく、この悪しき慣習を打破しようと、転勤して、数ヶ月も経たない間に、支店の設計の図面用紙を刷新して、私の管理下から出図した図面と、勝手に使って出て言った図面が一目でわかるように、設計図のデザインを刷新しました。

また、勝手に使われていた、支店の設計印も刷新して、自分の目を通した図面出なければ、印鑑を押さない仕組みに作り替えました。
その印鑑も、複製を取られても、見破れる仕組みを、誰にもわからないように、作り上げました。

しかし、そうはいっても、北海道は営業範囲がとても広く、釧路から函館までも、全部を掌握することができず、その地方地方で勝手に、出図された図面を完全に排除することができませんでした。

幸い、私の在籍した5年間は、大過なく過ごすことができましたので、管理不行き届きの陥穽に陥る事を免れることができました。

坊主憎けりゃ、袈裟まで憎いではありませんが、現在、安定した
長期政権の安部首相に対して、風あたりが強く。
安倍首相も窮地に立たされております。

この苦境をどのように乗り越えるか、そのまま退陣するのか、政界の動きに目が離せません。

安部首相も、脇が脇が甘かったのですが、
民主党の野田政権の時代に、世界に対してどうしようもない状況と不景気を巻き起こしていたのですが、その外憂ばかりに気を取られていた隙に、こんな陥穽に陥るのは残念です。

これを乗り越えられなければ、次期総理は、日本の防衛、中国、韓国、アメリカ、ロシアへの対峙、経済を活性化するための、全方位外交など、かなり手腕をもった人でなければ、乗り越えられません。

辞めろ辞めろという声の中に、日本の経済力やいろいろな力をそぎ落とす、日本を3等国に落とし込む勢力があることも念頭に、本当に世界の中の日本を見る目のある人を、よく考えていかなくては、行けません。

やっと春が来た感じが2018/03/25 17:38

25日 本日はいい天気でした。
あんなに寒かった気候も一転し、急激に春めいて、一挙に桜が満開になりました。

3月18日のブログで、なかなか気温も寒く暖かくならないので、2年前の今頃の気候の状態と比較するために、大室山の写真を掲載しました。

丁度あの頃も、桜を見るバスツアーに参加したのですが、寒くて桜の花が、まだ蕾の状態で咲いていなかった事を思い出しました。

今日は、作家が、執筆の校正が終わって、原稿が輪転機にかけられて印刷に入ったように、我が家の一大イベントの発表会の準備も、写真屋、司会者にと、プログラムが人の手に渡って、丁度、ゲラができあがる前段階の様な日でしたので、時間にゆとりがあり桜見物に出かけることができました。

テレビでは、皇居だの千鳥ヶ淵だの上野公園だの、桜の名所のルポが多く、また雑多な人混みを写していました。
いつも名所は人混みでごったがえしています。

人混みが少なく楽しめる、桜ファンなら必ず推奨する。マニアックな場所2カ所を訪れました。

一つは、三越前の、造幣局前の桜並木です。

そこを見学後、散歩がてら、春の陽気にさらされて、東京駅まで歩いて、
それから、二つ目の、東京駅から高島屋に至る桜並木を見物しました。

2カ所とも、都心の並木道です。午前中に訪れたので、まだ人通りも少なくて、桜を満喫することができました。


政界は、春爛漫とは行かず大荒れですが、その大荒れの隙を突かれるように、世界の中の日本が、経済面でも、安全面、防衛面でも、置いて行かれる状況となりました。

一刻も早く、内紛を収めて、世界での舵取りを間違えないようにすることが喫緊の課題です。
アメリカをはじめ諸外国に、何も言えず、叩かれるだけ叩かれるこの状況、、桜と一緒で、散り始めたら、どっと散ってしまいます。