生活の断片を切り取る行為に2018/02/04 21:42

最近、スケッチする気持ちが萎えていました。
久しぶりに旧友に出会って会食をしたら、
逆に、またこのところスケッチし始めたと話されました。

彼は、A5版程度の小さな画用紙のスケッチブックを持って、毎日を行動しているとのことです。

俳句を書き留める、スケッチブックを持っている人もいますが、何気ない日常も、その断片を切り取ることで、生きることが生き生きしてきます。

俳句でも、スケッチでも、作曲でも、自分の思っている世界を、言葉、絵、音楽で表現できる人は、人生も豊かになって、幸せです。

他人のインスタ映えに、いいねを送ったり、全く知らない赤の他人にいいねを言われたりすることよりも、まずは、日常をいろいろな手段で切り取ることを、再開したいです。

そうすれば、日本の恥、「文春」の様な週刊誌の扇動で、他人の恥部を喜んだり、あざけたり、誹謗中傷して、自分を何もしない卑しい、評論家の立場に成り下がることをなく、楽しい人生を送ることができるでしょう。

大雪で2018/02/12 20:43

先週、ひさしぶりに、エルビスさんと再会しました。

元会社の上司ですが、いつも気にかけていただき、年に4回から5回の情報交換をさせていただいています。

2000年頃の建設不況の時代、元の会社も大きく傾いてしまい、社員の5人に4人は、早期退職を選択したり、次の人生を模索して転職していきました。

東京出身者でなければ、どの人も故郷がありますが、大学出身者の多くは、18歳の時に、故郷を後にして、大学のある都会に移動したり、東京の大学で新しい生活を送ります。

わずか、18年の故郷の生活ですが、そこで過ごした日々は濃厚であったのか、いつまでも心に、思い出として刻まれております。

すべての規範や、ものの考え方、嗜好に至るまで、幼年期を過ごした場所で、自分の一生の基準が定めらるようです。

上野動物園のパンダは、シャンシャンの登場でとても賑わっていますが、熊も、最初に食べた食べ物が、その熊の終生の味覚の基準として備わるようです。

会社人生を歩んだ人も、最初に入った会社で、ものの考え方や規範が定められてしまうのではないかと感じております。

エルビスさんのみならず、入社して最初に同じ釜の飯を食った仲間は、時間、空間を離れても、瞬時に会話が成り立つし、安気な気持ちにさせられます。
このことは、幼年期に過ごした空間が、行動や思考を心にプリンティングしてしまう様に、会社でも同様の、行動や規範や思考が心に刻み込まれてしますのだと思います。

転職した人は、常に、次の会社はアウェーであって、安気さとは縁遠くなります。

元の会社を離れても、安気にいろいろなことを相談できる人が、側に居てくれる人生は、とても楽しく、充実しています。

出張で北陸は大雪でしたが、真白い雪に最初に足跡を残す、残されるのは、意味深いです。

65歳の再出発として、また、まっさらな白い雪の気持ちをもって、多くを吸収したり、描いたりしていきたいと思っています。

季節は変わらないようで変化しています。2018/02/18 19:44

立春もとうの昔に過ぎたといっても、未だに寒い日が続いております。

北陸地方の大雪で、建設現場も施工に影響が出始めて、本日のスケッチのように、ペンギンもお手上げです。

「春よ来い!早く来い!」 の心境です。

冬が終わり、春がだんだんやってくるのは、無彩色の風景が、一転して、華やかな有彩色の世界に、刻々と変わって行くことで感じます。

東京は本日も気温は低いのですが、真っ青な空の青さと、日差しの強さで、春の訪れが、もう少しだと感じます。

毎週、木曜日の夜7時からTBSでTV放映されている、
{プレバト!}という番組が、昨今の低俗化したテレビ番組の中では、秀逸です。

「夏井いつき」先生という人が、芸能人の作る俳句に講評を与えて、ランク付けをするだけの番組ですが、
日本とか、日本語の素晴らしさ、他の国では想像もつかない、季語を使い、たった、17文字を駆使して、生活の一瞬を切り取り、言語化して、他人とその印象を共有する、俳句のすごさを、懇切丁寧に(?)、解説しています。

この番組を、見るにつけて、日本語は美しいし、17文字の世界ですが、簡潔な言葉でも、おおくの感動と印象を書き留めることができると感じています。
まさに、言葉のスケッチです。

文藝春情の3月号に、藤原正彦氏が、「小学生に英語教えて国滅ぶ」の論説を書いておりますが、日本語をもっと幼年期から、徹底的に教えないと、世界に誇れる日本の文化も廃れ、日本も滅びてしまうと、藤原正彦氏が危惧しているとおりだと感じます。

TBSも、久しぶりに、日本と日本語の豊かさを示す、秀逸な番組を作っていると感じます。

マラソン2018/02/25 20:22

今日は、東京マラソンの日でした。

生まれつき運動神経の鈍い私としては、運動については、特に苦手意識があります。

私と正反対で、兄は運動神経が抜群で、野球でも甲子園の常連校として名高い高校からスカウトが来るほどでした。

しかし、そんな運動神経抜群で、健康体であった兄の方が、12年も前に鬼籍に入っているのですから、運動能力や健康に自信のあった人と寿命の長短はわからないものです。

動物界でも、顕著なのは哺乳類ですが、常日頃は、ゆっくり歩いているのですが、危険を察知しているときだけ、走ります。

そんなことを考えると、今のマラソンブームは、健康維持と言うより、人生の生命の危機にさらされている人が、ひたすら、その危険から逃れようと、必死に走っているのではないかと感じます。

早朝マラソンで、そのまま帰らぬ人になった人や、走った為に、靱帯を悪くして、びっこになった人など、私の周りにはたくさんいます。

運動することは、健康維持に良いですが、こんなに長い42.195キロメートルも走って、健康になるとは到底、信じられません。

今回も、道ばたから、頑張れと応援する自分がいて、走れたらいいなと思う反面、健康に悪い競技だなと感じる自分がいます。

マラトンの戦いに勝利したことを報告に、アテナイに戻った戦士は、「我勝てり」といって、絶命しました。

健康維持は、実に難しいものです。