ストレス社会2017/09/17 20:34

アルコール依存症になって、入院し復帰した友人がいます。

また、知人の中には、一日3時間寝るのがやっとで、不眠症に陥って入院した人もいます。

快活で、常に前向きだと思った人が、意外に内面は傷ついていて、そのことが引き金で、アルコール依存症になったり、不眠症になったり、ストレスを抱え込んでいます。

会社では、心身症の人もいて、世の中ストレスで、昔では考えられない以上に、現代社会のひずみが増していることを感じます。

もっとも、もと在籍していた会社の先輩は、ストレスで会社に来ることができなくて、ちょくちょく休んだり、たまに出社できても、途中の駅で、息切れして、それ以上足が会社に向かなくて、また、自宅に戻っていた人もいました。

現在ほど、表面的に見えなくても、昔から精神を病んだ人は多かったのかもしれません。

このところ、65歳の定年を迎えるに当たって、いろいろなことを考えることが多くなりました。

楠木 新著 「定年後」を筆頭に、重松清氏の「定年ゴジラ」や、数多くの老後の本や、定年の本を読んだりすると、サラリーマンである限り、定年も定年後も、いかに自分が現役でいることができるかによって、ストレスの負荷が違ってきているかと感じております。

アルコール依存症であった友人は、転職に関して処女であったので、他の会社を知らないで、次に進むことへの恐怖を抑えきれなかったようで、いかに自分の選手生命を現在の会社で保持しようとしていたストレスが引き金になったようです。

一社懸命で来た人には、特に、しがみつこうとする気持ちが強く、この定年を受け入れがたいもののようです。

老後に関して、お金や健康には留意すべき本は、巷ではあふれておりますが、いかに、現在の延長で、現役時代と環境が激変し違っても、気持ちは現役であり、人の役に立って行くかの本に関して記載されている本は、希有です。
人それぞれ、現役の意味が違うからでしょうが・・

私の近辺では、60歳で出家して坊さんになった友人もいますし、60歳から、漆器の伝統工芸士になるために、修行に入った人もいます。

高齢になっても社会の一員として生きようとする意欲、
ここしばらくは、居場所を模索する時期かもしれません。

と、こんなことを考えながら、今日もストレス解消のお酒でも一献しましょう。

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