書くことで2011/04/17 10:11

大震災のあと しばらく何も文章を書く気力がわきませんでした。
あまりに、今回の惨事がすさまじいものであったために、すべての活動が、一時的にも自分の中で、麻痺していました。

そんな中、伊集院 静氏が日本経済新聞の文化の欄で、今回の震災で、作家の仲間の中では、もうこれ以上創作活動を続けられないと
言っている人がいるが、そのような人は、今回以上の、絶望の淵を覗いたことがないのではないかと述べていました。

記載されている言葉は少なかったのですが、最愛の妻、夏目雅子を失ったことを話され、彼には彼の、津波、絶望のどん底に遭遇し、それでも書いて書いて、希望を捨てず、それを乗り越え生きて来たことを感じました。

自分が、書くこと、創造することの深い意味を知る経済新聞のコラムでした。

去りゆく4月2011/04/24 21:44

4月もあっという間に過ぎていこうとしています。
私を取り巻く環境が、ガラッと変わり、4月はとにかく多忙でした。新しい環境に順応する力は、だんだん年を取ってくるとエネルギーがいると実感しました。この4月は、帰宅するとぐったりの状態になってしまい、否応なしに、歳をとることでの肉体の衰えを感じました。

幸い精神だけは、衰えていないもので、帰宅後の被災地の子供の前向きな明るい笑顔に出会うと、逆にこちらの精神が鼓舞され、励まされるようでした。
ハイチなど、海外の被災地の子供と比較して、被災した日本の子供ででも、何故明るいのかを考えると、教育では割り切れないものがあることを感じます。
それは、日本の豊かさで、日本には希望という光があるので、この環境もいつかは流転して、次のステップにいけると信じていることです。
このことは、日本の本当に大いな財産であると感じました。

さて、私も、環境に流されないように、新たに「切り絵」に挑戦してみました。
たまたま、4月からのNHK教育講座の切り絵入門をみて、自分もやってみようと思い、さっそく100円ショップでカッターを買ってきました。

テーマは、昨年アルパカ牧場で出会った、かわいいアルパカを切ろうと思って、試してみました。テーマを選び下絵を描き、カッターを入れてみますと、切り絵の世界も、切って下絵を外すまでは、どんな絵になるか完全に把握できないし、下絵を外した時の、感動がありました。

また、新たに世界が広がって、逆境にめげず、流されないぞという自分を、ひたすら、無心で紙を切ることで、エネルギーがたまり再認識しました。